飲み会の幹事と今日の晩御飯から考える「なぜ、選挙に行く必要があるのか?」


選挙が近くなると「なぜ、選挙に行く必要があるのか?」という話がたまに出てきます。

義務だとか、権利だとかいろいろな意見があるのですが、もっとシンプルな考え方があっても良いのかなあと思っています。

個人的には飲み会の幹事の視点と今日の晩御飯の視点から考えるとわかりやすいと考えています。

飲み会の幹事の視点から考える「なぜ、選挙に行く必要があるのか?」〜小説「接続屋」から

小説「接続屋」の中では、主人公榊と助手吉田が以下のようなやり取りをしています。

「今日の人は誰なんですか。」
ソファにねっ転がりながら吉田が聞いてきた。
「政治関連だよ。」
榊もソファに横になる。ちょっと硬いソファは、どちらかといえば、好みだ。
「そんな人も来るんですね。」
「たまにな。まあ、選挙も近いことだしな。今回は、いろいろと大きな動きがあるかもしれない。」
「うーん、あんまり政治って興味ないんですよね。選挙とかも行ったことないし。」
「なんだって。はあ。お前、ほんとに駄目だな。」
「いやあ、だって今の政治とか、信用できないし。」
「はっ。お前は愚か者だな。」
榊は、ソファからはね起きる。
「愚か者ってどういうことですか。」
吉田も、ソファに座りなおす。榊は口にくわえたタバコに点火する。エンジンがかかる。
「いいか、今の政治に反対なら、白票を投じるべきだ。」
「行かなくても、変わらないじゃないですか。」
「まったく違う。」
榊はタバコを山盛りの灰皿に、灰を落とす。ちっ。テーブルに灰がこぼれる。
「いいか、お前が飲み会の幹事だったとする。全部で、そうだな、5人が集まるとしよう。お前は最初に何をする。」
「そうすっねぇ。場所を決めますね。」
「だな。でだ、候補が2つあった。1つは、そうだな、串焼き。もう1つは、海鮮系の居酒屋だとしよう。どっちも捨てがたい。そうしたらどうする。」
「うーん。まあ、みんなの意見を聞くと思います。」
「だろ。お前はみんなにどっちがいいかメールするわけだ。店を予約するなら、まあ、期限がある。それは合ってるよな。」
「そうですね。」
「で、その期限の日に、メールが1通しか来てない。そのメールには串焼きがいいって書いてある。お前ならどうする。」
「まあ、串焼きにしますね。」
「そうだろう。で、いざ会を開いてみたら、残りの4人から、ほんとはしゃぶしゃぶが良かったんだよねぇって言われたら、お前はどう思う。」
「ちょっとむかつきますね。」
「だろ。選挙に行かないってのは、そういうことだ。白票っては、どっちも嫌だってことのアピールだ。何も連絡しないのは、残り4人と同じことだよ。」
「そういうもんすかね。」
「そういうものだ。立場が変われば、見え方も大きく変わる。」
榊は勢いよく、煙を吐き出した。二人の間で、煙がゆっくりと離散していく。

本編は、Kindle版の接続屋でご覧ください。

今日の晩御飯の視点から考える「なぜ、選挙に行く必要があるのか?」

もっと身近な話だと、今日の晩御飯の話もあります。

「今日の晩御飯、何にする?」と聞いて「何でも良いよ。」と答えたのでハンバーグにしたら、「もっとさっぱりしたのが良かった。」と言われたら、がっかりしますよね。

先に言えよって思いませんか?

選挙も基本構造は一緒です。

選挙に行かないというのは、「何でも良いよ。」と言うのと一緒なのです。

なので、どうなっても良ければ、選挙に行く必要はないと個人的に思っています。

私は、単に政治に文句が言いたいから、選挙に行きます(笑)

あと、選挙システム自体に納得がいかないのであれば、日本の法律を変えるか、選挙がない国に行くしかありません。残念ながら、日本は選挙というシステムがある国ですので。

「なぜ、選挙に行く必要があるのか?」の個人的まとめ

自分が投票する側だと気付きにくいですが、投票される側の視点で考えると「なぜ、選挙に行く必要があるのか?」がわかりやすいように思います。

自分が投票される側になった時、投票した人に何か言われるのは納得できると思いますが、投票しなかった人に文句を言われるのは納得できないですよね。

日本には表現の自由があるので、言うこと自体は問題ありません。ただ、当事者としては、納得いかないなあという話なのです。

ですので、権利であって、義務ではありません。また、政治がどうなろうと関係ないよという人は、行く必要はないです。

投票に行く、行かないは自由なので。

正直、選挙を義務化する方が個人的には怖いです。その話はまたの機会に。

ちなみに、義務投票制を採用している国もあるそうです。

参考:義務投票制 – Wikipedia