個人的おすすめ小説を徒然なるままに


私が読んだ小説の中で面白かったおすすめの小説をピックアップしていきます。

ハサミ男(殊能 将之)

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。(「BOOK」データベースより)

講談社のミステリ系、特に昔のメフィスト賞受賞作が個人的に結構好きです。たぶん、ほとんど読んでいます。その中でもハサミ男はかなり衝撃を受けた作品でした。

映像化不可能と言われた小説ですが、映画化もされたようです。個人的に見ていないので、映画の方は何とも言えませんが、映画化されるという話がでた時は驚きました(‾▽‾@)♪♪♪

本作は最後まで読んではじめて本の評価ができる本で、また最後を語ってしまうと面白さが半減してしまうため、読んだ人同士では相当盛り上がれるのですが、読んでない方を交えてしまうと、どうしても内容について語りづらいというのがあります。

ミステリが好きな方にはおすすめの小説で、一度読んでほしい作品かなあと思います。

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すべてがFになる THE PERFECT INSIDER(森 博嗣)

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。(「BOOK」データベースより)

メフィスト賞最初の受賞作。というか、この作品に賞を取らせるためにメフィスト賞が創設されたのは有名な話です。
当時のコンピュータの話が結構でてくるので、今読むと、若い人にはわかりにくいところがあるかもしれません。私は、発売当時に読んでいるので、かなりの衝撃を受けたことを覚えています。

ミステリ小説としても良作ですが、個人的には、登場人物たちの考え方が非常に面白い小説として捉えています。特に、理系の大学に行っている方は、共感できる点が多いのではないしょうか。また、理系大学特有のギャグというか、ユーモアというか、ネタには、ついついニヤリニヤリとしてしまうと思います。

また、当時の新書版の表紙がとても美しいので、個人的にぜひ一度見て欲しいなあと。すべてがFになるは、S&Mシリーズと呼ばれる作品群の最初の小説です。そのS&Mシリーズの新書版の表紙はどれも一見の価値ありです。個人的には、森 博嗣氏の作品が売れた理由の1つだと思っています。いわゆるジャケ買いというやつです。

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笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE(森 博嗣)

偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され…。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。超絶の森ミステリィ第3弾。(「BOOK」データベースより)

個人的にS&Mシリーズの中で一番おすすめの作品は、この「笑わない数学者」だったりします。人によって意見はいろいろとあると思いますが、森 博嗣先生の作品の中で、一番哲学的、それもサイエンスにおける哲学を感じたからです。

細かい内容よりも、ラストの台詞が個人的に印象に残っていて、またそれが科学における、現在の学問における、哲学というか、命題というわけではないのですが、現実を言いあらわした不条理というか。非常に表現が難しいのですが、私の琴線に触れました(^▽^喜)

S&Mシリーズは、最初から通して読むのが一番おすすめですが、あえて1冊だけ読むとしたら、この作品かなと個人的に思っています。

2014年に「すべてがFになる」というタイトルでドラマが公開されました。個人的に、ドラマはかなり楽しめたのですが、その中では「笑わない数学者」はストーリーにありませんでした。たぶん、再現がしにくいのと、わかりにくいのが原因かもしれないなあと思ったりしました。

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今はもうない SWITCH BACK(森 博嗣)

電話の通じなくなった嵐の別荘地で起きた密室殺人。二つの隣り合わせの密室で、別々に死んでいた双子のごとき美人姉妹。そこでは死者に捧げるがごとく映画が上映され続けていた。そして、二人の手帳の同じ日付には謎の「PP」という記号が。名画のごとき情景の中で展開される森ミステリィのアクロバット。(「BOOK」データベースより)

S&Mシリーズの中で、個人的に一番面白かったのは、やはり「今はもうない」です。というのも、この小説を読む前から、この小説の面白さに気づいてしまったからです。

そして、そこに気づいたからこそ「今はもうない」は、すごい作品だと感じました。

私は当時、大学生だったので、19か20ぐらいで、その当時のことを今でも思い出すことがあります。

「今はもうない」までのS&Mシリーズの作品は、ミステリとして上質でありながら、理系的な視点や考え方が非常に興味深い、個人的にはシンクロできる部分がある小説でした。そこが、個人的に面白かったところでもあります。

しかし、「今はもうない」を読んでからは、森 博嗣先生が創作者として突出している才能があると感じるようになりました。それまでも、すごい作家であると認識していたのですが、さらにワンランク上がり、こんなにすごい作品を書ける、正確には考え付く人がいるのかと思いましたヽ(´▽`)/〜♪

ただ、「今はもうない」は、それ単体では面白くありません。S&Mシリーズを最初から読んでいる人でないと、凄さに気づけないと思います。正直、読まなくても、凄さを感じれる作品です。そのぐらいよくできています。ですので本作品単体では読まないことをおすすめします。

ネタバレになってしまうので、これ以上は書きませんが、「今はもうない」のすごさについて、気になる方は@kazsogaまで。

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姑獲鳥の夏(京極 夏彦)

この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。(「BOOK」データベースより)

妖怪マンガといえば、水木一郎先生。妖怪小説と言えば京極 夏彦先生。そう表現しても過言ではないくらい妖怪について詳しくなれる小説です。

京極 夏彦先生の小説の面白さは、その妖怪に対するウンチクであると言われるほど、小説としての面白さ以上にそのロジックにワクワクする作品です。

妖怪に興味がない方でも、京極 夏彦先生の作品を読むと、妖怪というものの本質がわかり、そして妖怪がきっと好きになります(笑) 私もその1人です。

また、強烈なキャラクターたちも人気で、特に榎木津礼二郎というキャラクターの破天荒ぶりは、見るものを引きつけます。

妖怪とは何か? 妖怪は存在するのか? そんな疑問を解決してくれる妖怪小説。おすすめです。

また、京極 夏彦先生の小説は、非常に長いので、読むのが最初大変かもしれませんが、一度読破すると、次の作品が読みたくなりますし、妖怪のウンチクを人に話したくなります。ジャンルとしてはミステリではありますが、やはり妖怪小説というジャンルなのだろうなと。

日本の歴史が好きな方には、一度読んでいただきたい作品です。あと、映画化もされていますが、映画はあくまで趣味的な位置づけで、この小説の本質を表現できていないので、ぜひ映画しか見ていない方も小説を読むことを強くおすすめします。まったく違う作品ですので。

ちなみに、私は大学生になるまで、ほとんど小説を読んだことがなかったですし、圧倒的な漫画派でした。小説よりも漫画の方が絶対に面白いと思っていました。しかし、この「姑獲鳥の夏」で京極 夏彦先生に出会い、「すべてがFになる」で森 博嗣先生に出会い、その考え方が180度変わりました(^▽^喜)

人生の価値観を変えるほどインパクトのある作品です。

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東洲斎冩楽はもういない(明石散人、佐々木幹雄)

謎の絵師写楽の正体さがしは、これまでスリリングな謎ときゲームであった。しかし原点となる作品と資料、内外の研究文献を冷静に考証すると、そこには動かしがたい結論が出現していた。在野の異色コンビが色メガネぬきで膨大な材料と写楽作品等を綿密にチェックして描き上げた、驚異の歴史謎ときゲーム。(「BOOK」データベースより)

私が明石散人先生にハマった最初の作品。写楽は誰か?というのは、様々な説がありますが、ここまで細かく検証した読み物は、結構少ない気がします。どちらかというと学術研究に近いというか。

明石散人先生の作品は、どれも知識が豊富で、まさに博覧強記という感じ。圧倒的な存在感があります。読み応えは非常にあるのですが、どの作品もある程度、前提知識がないと読むのがちょっと大変です(>_<) あと、ちょっと読みづらいかも。京極夏彦先生の作品に比べると文章の量は少ないのですが、京極夏彦先生の知識部分だけを抜き出した感じなので。 ただ、日本の歴史関連が好きな方には、明石散人先生の作品はどれもおすすめです。小説といわれると、ちょっと違うのかもしれませんが。 Amazon:東洲斎冩楽はもういない (講談社文庫)
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