雑記

小説の書き方〜もくもく小説会

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このエントリは、以前プライベートで行った「もくもく小説会」の時に私が作った資料を修正したものです。

「もくもく小説会」とは、こっそり小説を書いて賞に応募しよう!という会です。

1人で小説を書くのはとても大変ですが、複数人で書くことを合意すると、意外と完成までいくから驚きです。

実際に、私が行った「もくもく小説会」では、賞に応募しています。賞は取れませんでしたが。

ただ、実際に誰でも賞が取れる方法があったら、そもそも賞自体に意味はないですからね。

もともとミステリ小説の賞に応募するための内容なので、細かいところでミステリの話が出てきますが、ミステリである必要はまったくありません。書いてみたがミステリにならなかった時も想定して書いています。

もくもく小説会の概要

1)目的

賞への応募。
※目標とする賞を設定。全6週かけて小説を書くので、賞の締め切りは全6週以上先のものを設定。

2)内容

毎週、応募する人同士で進捗を報告。ただそれだけ。
見せ合いたいなら、当人同士で自由に。

3)全6週で書き上げるプラン

○1週目:読者に伝えたいことは何か?
締めを考えます。
また、小説のテーマを1行で表現(小説のタイトルではありません)。
例:刹那の恋の物語
あと、全体についてイメージだけを行う。書かない。書いたら負け。

○2週目:起承転結
締めに持っていくための流れを考えます。
起承転結に忠実に、4つのパートに分ける。
各パートのメインテーマを決める。
・起
恋からはじまらない出会いもある
~~
・承
1年後、ふと君を思い出す
~~
・転
偶然の再会
~~
・結
いつだって恋は刹那的
~~

○3週目:タイトルを決める
全体の流れやテーマからタイトルを決める。
後から変わるかもしれないが、気にしない。
また、起承転結の各パートについて補足説明を加える。
登場人物や細かい設定は、頭の中でイメージするのみ。

○4週目:書け
とりあえず、最後まで書く。以上。
書けないとかなし。駄文でも最後まで書く。
規定の文字数に至らなくても、多すぎてもいいから書く。
てか、書け。

○5週目:推敲1回目
先週の自分の小説を読んで、絶望する(笑)
書き直せ、何度も読んで、書き直せ。
文字数が足りなければ増やせ。多ければ減らせ。

○6週目:推敲2回目
もうね、直しても直してもキリないから。
誤字脱字に気をつけて、再度読み直して推敲。
あとは送って終わり。

で、たぶん計画通りに行かないので(笑)
最後の1週間は、予定を空けて時間をつぎ込むことになると思う。
締切がないと人間なにもやらないから。

あと、ミステリのトリックが思いつかないとか、まったく問題ない。
金田一少年の事件簿方式にすれば良いだけなので。

4)参加条件

どんな駄文でも応募することが必須条件。
あと2名以上参加者でプロジェクトスタート。クローズドな形で進める。
※複数人集めることが重要。

まあ、書いても応募しなけりゃ賞は取れないし、作家にもなれません。
あと、プロの作家でラクラク書いている人もいるかもしれませんが、多くの場合、みんなめっちゃ苦労して書いてます。苦しんで書いてます。
原稿ってそういうものです。だって、そこには魂込めてますから。

ちなみに、この手の話とか、真面目に書くとバカにする人がいますが、気にしない方が良いです。
口だけ達者で、人の批評や批判、ネガティブなことばかり言って、気付いてみたらアレって人いますよね。
言うは易し、行うは難し。
どんな小説でも書き上げた人は、書き上げたことが無い批評家よりも素晴らしいです。圧倒的に説得力があります。

もくもく小説会(第1週)

とりあえず今日は、
「読者に伝えたいことは何か?」
を考える日。

自分が作る作品で、
1)誰に
2)何を伝えたいのか。何を感じて欲しいのか。
を考える。
笑顔になって欲しいのか、感動して欲しいのか、ビックリして欲しいのか、知ってもらいたいのか。いろいろとあると思う。それを1つ決める。

あと、
3)締め
オチとも言う。
ラストシーンを思い浮かべる。
どんな言葉で締めたいのかを考える。
これが読者に伝えたい事でもあるんだけど。

全体のイメージはぼんやりで良い。
あと、ミステリとか意識しなくて良い。
ただ、夢想するだけで良い。
寝転がりながらでも、遊びながらでも、テレビ観ながらでも、何してても構わない。
ただ、頭の片隅で、自分が誰に何を伝えたいのかを考えるだけで良い。

まとめると、
1)誰に
2)何を伝えたいのか。何を感じて欲しいのか。
3)締め
を考えるだけ。
考えた内容を書かなくても良いし、まあ、メモとして書いても良い。
ただ、ディティールにはこだわらない。
ストーリーもいらない。アイデアもいらない。
イメージだけで良い。
大切なのは、自分の考えを整理することだから。

もくもく小説会(第2週)

1週目は、その小説を読む人、伝えたい内容、最後にどんな感情になってほしいのかについて考えた。
これが小説の軸になる。
ここは、ブレちゃいけないところ。

で、次。
全体の流れのイメージ。
細かな設定は、どのみち後で変わる。
だから、全体をイメージする。

すごくベタだけど起承転結(笑)
というか、私が書く原稿も、起承転結を基本にしていることが多い。

まず、小説を読む人を考えると、自ずと設定が見えてくる。
例えば、女子高生読んでもらいたいなら、コテコテの時代小説はないよね。でも、イケメンが一杯出てくる恋愛ものとかはわかりやすいかもしれない。
そんな感じで、読み手が興味をもってくれそうな設定をイメージしてみる。
細かい内容はいらない。ぼんやりでいい。
イメージが浮かばない場合は、読み手を1人に絞る。
ちなみに、その読み手の好みとかは知らなくて良い。
自分のイメージでかまわない。

これで、全体と起承転結の起部分が見えてくる。
例えば、電車に乗るのが好きな読者をイメージしたとする。
そうすると、起承転結の起は、たぶん電車に絡んだ話になる。
電車に乗っているのかとか、電車が好きになった理由とか、いろいろあるけど必ず電車が絡む。
すごく単純だけど、わかりやすい。

起承転結の承は広がり。ここはとても難しいので、後で(笑)
起承転結の転は急展開。ここはオチに絡んでくるので、後で(笑)

次に、結を考える。読者にどんな感情になって欲しいのかで、どんな結末になるかが自ずと見えてくる。
例えば、電車に乗るのが好きな読者が驚くのをイメージしたとする。
この読者はどんなことを知ったら、または読んだら驚くだろうか?
そんなことをイメージしていく。
例えば、電車と結婚できるという結末だったら驚くかなとか。

もし、電車に乗るのが好きな読者が泣くのをイメージしたとする。
すると、路線が廃線になったり、電車マニアの友達との別れだったりとかがイメージできる。

で、最初と最後がイメージできると、途中が勝手に出来上がる(笑)

起承転結の例

・起(はじまり)

主人公が電車に乗っているシーン。
結論で結婚できるのだから、1人で乗っているんだろうなと。
電車が好きなことを書いたり、主人公のことを書くんだろうなと。

・承(広がり)

他者との人間関係を書いていくんだろうなと。
付き合ってる人のことを書くのかもしれない。
電車1つ1つに、名前をつけてる話とかかも。

・転(急展開)

エッフェル塔と結婚した人の話を知る。
もしかして、電車と結婚できるのかもしれない。
じゃあ、今の彼女はどうする?(結婚してる方が、葛藤が大きいかも)

・結(オチ)

電車と結婚。
日本ではじめて重婚とか良いかも。電車と彼女、どちらも選べない!じゃあ重婚で!
家族もハッピー、主人公もハッピーみたいな(笑)

20分ぐらいで全体を書いてみたけど、こんな感じ。
主人公の名前とか決めても良いし、決めなくても良い。
ただ、ぼんやりと全体の流れをイメージしていく。
ざっとメモを取っておいても良いかな。
忘れなければ、イメージしてるだけでも良い。
細かな設定とか、登場人物とかは来週考えれば良いから。
とにかく全体。いくつか流れは思いつくと思うけど、それはそれで問題なし。
完璧を目指さなくて良いから。

内容はすごくベタで大丈夫。
恋愛で最後ハッピーという内容でもかまわない。
大切なのは全体。
ミステリがテーマの小説だったとしても、ミステリ要素は後付けで構わないから。

金田一少年の事件簿ってマンガがあったけど、あれって書いてる時にはトリック考えてないんだよね。
まず、謎状態を作って、それからトリックを考える(笑)
だから、たまに間違うこともあるみたいだけど、多くの人は、そんなの気にしないんだよ。
金田一少年の事件簿で衝撃的なトリックとか覚えてる人は少ないけど、主人公とヒロインの微妙な関係とか、犯人の家庭環境とか、そういうのは結構覚えてるけどね。

例えば、さっき簡単に作った電車の話。
ミステリ要素を入れるとしたら、何で主人公はそんなに電車が好きなのか?かな。
具体的には、電車と結婚できたのはなぜか?を謎にできる。
で、結論。主人公はロボットでしたーヾ(´ー` )ノ
はい、ミステリ出来上がり。

だから、謎は後で良いよ。
まずは、全体。
どんな人にどんな内容の小説を読んでもらい、どんな風に感じて欲しいのか。
それが大切。
細かな設定なんかは後でかまわないので、全体のイメージ。
出会う、別れる、元サヤ、また別れる
とか、そんなでも良い。でも、大体最初と最後が決まると、途中のイメージがわいてきちゃうと思うよヽ( ̄▽ ̄)ノ

今週は1つに決めなくても良いし、湧いてきたイメージは全部書き留めておいても良いと思う。

もくもく小説会(第3週)

前回までは、全体の流れをぼんやり考えた。

今週は、ぼんやりしていたものに、形を与えてあげるのがメイン。

ズバリ「タイトルを決める」

ただし、今回決めたものがそのままタイトルになるかどうかは分からないので、あまり深く考えなくて良い。

タイトルというよりも、
「書きたい内容を一言で表すとどうなるか?」
という表現が正しいね。テーマと言った方が良いかも。

例えば、前回の例で作ったものだとすると、
「電車婚」
かな。
ベタだけと、言いたい事はわかる。

–前回作成した起承転結–
・起(はじまり)
主人公が電車に乗っているシーン。
結論で結婚できるのだから、1人で乗っているんだろうなと。
電車が好きなことを書いたり、主人公のことを書くんだろうなと。

・承(広がり)
人との人間関係を書いていくんだろうなと。
付き合ってる人のことを書くのかもしれない。
電車1つ1つに、名前をつけてる話とかかも。

・転(急展開)
エッフェル塔と結婚した人の話を知る。
もしかして、電車と結婚できるのかもしれない。
じゃあ、今の彼女はどうする?(結婚してる方が、葛藤が大きいかも)

・結(オチ)
電車と結婚。
日本ではじめて重婚とか良いかも。電車と彼女、どちらも選べない!じゃあ重婚で!
家族もハッピー、主人公もハッピーみたいな(笑)

—-

で、タイトルが決まると、ぼんやりしていたものが段々と形になってくる。

上の例だと、もっと結婚の話を全面に出した方が良いなとか。
具体的には、
家に帰ったらゼクシィが机の上にあったりとか、
彼女がやたら子どもが何人欲しい?とか、
男の子と女の子のどっちの方が良い?とか、
子どもに付けるならどんな名前にするか決めてる?と聞いてくるとか、
結婚を匂わせるエピソードが一杯入りそうだなあと。

で、電車の中って落ち着く的な。
そうすると、主人公は何で電車の中で落ち着くんだろうなあって話になって・・・。

と連鎖的にいろいろなイメージが形に成るはずヾ(´ー` )ノ

思い付いたことは、とりあえずメモを取ったり、起承転結の各パートについて補足説明として加えていくと良い。
登場人物や細かい設定は、基本頭の中でイメージするのみで、あまり書きすぎないように。
というのも、実際に書いてみると、どんどん変化していくので。
天才ならいきなり修正なしで書けるみたいだけど(笑)

まだ、小説を書いちゃダメ。イメージ、とにかくイメージする。
頭の中で念じる。全体をイメージする。流れをイメージする。
キーポイントになったことだけ、メモっておく。
矛盾した設定があってもかまわない。無理に完璧に考えなくて良い。

どちらかというと、今回は書くエネルギーを溜めていく感じ。
自分の作品にどんどんエネルギーを注入していくイメージ。

一応、私が原稿を書く時には、こんな感じ。
いきなりは書かない。
とにかくイメージしてる。
誰に何を伝えたいのか。
最後はどうなるのか。
全体のタイトル(テーマ)は何か。
で、締切が迫ると書く(笑)

小説家によって、タイトル決めて、いきなり書く人もいる。
だから、今回の方法がベストかどうかはわからない。
ただ、今回のはベタな方法であるとは思う。
起承転結とか、ベタ中のベタ(笑)
でも、そのベタなことができてない人が多い。

というか、私もそこまでちゃんとできているかは怪しい。
だから、今でも基本を常に忘れないようにしてる。

変化球はいつだって作れるし、すぐに試せる。
型が決まってないから、とても簡単。
適当に書いて、これが私の味ですから!って言えば良い。

そんな感じかなヾ(´ー` )ノ
うまく伝わると良いけれども。

もくもく小説会(第4週)

なんだかんだと、ついにこの時が来たヾ(´ー` )ノ

4週目のテーマは「書け!!!」

これまで、いろいろとあったけれど、遂に書くフェーズへ。
とりあえず、最初から最後まで書く。
以上(笑)

これは私の経験から。
結構最初から完璧なものを書こうという人が多い。
これが文章を書けない人の典型的な例。

確かに、世の中には2時間で1本の小説を書き上げ、さらに推敲し、直しがほとんどない作家もいる(森博嗣先生とかね)。
でもそれは希有な例。
世の中には天才ってのがいる。ただそれだけの話。
もしかしたら、参加している方たちは天才なのかもしれないけど、私はわからない(笑)
なので、個人的には地道にやるのがオススメ。

まずは、最初から最後まで書く。
これがめちゃくちゃ大切。
短くても、長くても、文章が変でもいい。
とにかく、最初から最後まで書く。

よくスランプで書けないとか言う人がいる。
確かに。でもね、多くの場合、締切が迫ると書ける(笑)
私もそうだけど(笑)

で、ギリギリになっていきなり書くと大体書けない。
だから、就業時間を超えて残業して書く事になる。
これがよくある編集業界ワナ。
多くの人が、仕事せずに遊んでて、ギリギリになって仕事をはじめるから、編集業界って忙しいように見える。

そんなわけで、今週書いても、いきなり完成版にはならない。
でも、残りの時間で書き上げる時に、元になるものがあるととても書きやすい。
あらすじみたいなものでも良い。
あと、絵本はイメージしやすいかも。
「むかしむかしあるところに」じゃないけど、1000文字いかなくてもストーリーが完全に完結してるよね。
ところどころ、ご都合主義だろ!ってツッコミたくなることもあるけど(笑)
でもそれで良い。

あっ、いきなり全部書けるなら、それでもOKヾ(´ー` )ノ
そこは止めません。
もうね、書けるなら全力で書いた方がいい。

でも、まだ締切まで時間があるから、書けないと思う。
これは個人的な感覚だけど。
だから、あまりかしこまらずに、思った事をズラズラと書いていくだけで良い。
ただ、何度も言うけど、最初から最後まで書くのが大切。

今回はミステリの賞に応募するのがテーマだけど、ネタが思い付かなくても良いし、あまりこだわらなくても良いと思う。
これは小説であって、トリックのネタを競うものじゃないから。
いわゆる、本末転倒ってやつ。

長々と書いたけれども、とりあえず書いてみることヾ(´ー` )ノ

もくもく小説会(第5週)

さて、適当でも良いから全体が書けただろうか?
まあ、難しいとは思うけれど。

○天才と普通の人の違い
世の中には天才というのがいて、
いきなり文章を仕上げる人もいる。
でも、多くの人はそういうタイプじゃないし、
プロの作家のほとんども意外と普通の人が多い。

なぜ、言い切れるのか。
それは、作品を重ねるごとに文章がうまくなるから。
ところが、世の中には文章がそれほど成長しない作家もいる。
それが天才。

例えば、個人的には乙一先生。
黒乙一とか、白乙一とか色が言われているけれど、
文章として成長しているか?と言われると、個人的にはうーんと言わざるを得ない。
じゃあ、乙一先生がダメか?というと逆で、
彼はデビューの時に、ほぼスタイルが完成された天才なんだと思っている。

で、多くの人が自分も天才だと思って、そのスタイルを真似ようとする。
つまり、ギリギリまで書かずに一気に仕上げようとする。
でも、結局書けなくて、ずっとそのまま。
これはね、仕方が無いこと。だって普通の人なんだから。

けれど、普通の人でも全く問題ない。
だって、そういう作家の方が圧倒的に多いから。

天才と普通の人では小説のイメージが違うんだよね。
天才はアーティスト。
芸術で例えると、木を彫っていく感じかな。
もうね、出来上がっているものを木から取り出す作業。
普通の人は、木を積み上げてものを作る感じ。
全然違う。

というわけで、天才だったら、もうすでに作品が出来上がっているはず。
普通の人だったら、まあ苦労してるだろうなと(笑)
でも、それが当たり前。多くの作家が締切に苦しんだり、スランプで書けなくなるのはそういうこと。
何かを創るというのは、とても大変なんだ。当たり前だけど。

で、全体を書くというのは、天才の人が自然にやっている完成品のイメージを持つということにつながるんだよね。
頭の中で、すでに完成していれば、出来上がるはずなんだ。
でも、多くの人は、完成しているようで、ぼんやりしているんだよね。
それは、書けばわかる。
つまり、書けないってこと。
そして、普通の人は、これを訓練しないとできない。
私もできない。当たり前だけど(笑)
だから、私も仕事で文章を書くときは、全体を何度も書く。書き直す。
で、ある程度見えて来たら、ディティール(詳細)に入る感じ。

分量を増やそう

というわけで、今週は全体がある程度できている前提で、次の作業に。
具体的には、
・分量を増やす
・分量を減らす
だね。

たぶん、分量を増やすがメインになる気がしている。
あくまで、個人的予測だけど。

分量を増やすのは、とても簡単。
正確に言うと、方法は簡単だけど、実行するのは大変かな。
だって、ただひたすら、
「自分の小説を読んで、内容を追加する」
だけだから。

ベタだけど、これができないと、普通の人は、小説が完成しない。
応募の分量まで増やす。とにかく増やす。
分量は多ければ多いほどいい。

なぜか?

分量を減らすのは、とても簡単だから(笑)
この辺りは編集テクニックが一杯ある。
具体的な例を言えば、送り仮名。
暮らし、暮し
これで1文字。たかが1文字。
でも、すべての送り仮名を1文字減らすと、相当な分量を削減できる。
これはほんの一例。

だから分量が多い分には気にしなくて良い。
いくらでも減らす方法があるから。
そもそもすべてのパーツが絶対に必要というわけでもないから、まるまる1章削るのもありだしね。
もし、どうしても分量を減らせないというのであれば、減らすのを止めて推敲に移ろう。

推敲

推敲は、
「自分の小説を読んで、内容を変更する」
という作業なんだけど、分量を増やす時とは大きく違う点がある。
それは全体の整合性を見るという点。

整合性というと話の辻褄合わせと思う人がいる。
確かに、そういう側面はあるけど、それはディティール(詳細)だから、あまり気にしなくても良い。

大切なのは、
最初に考えたプロット(起承転結)と、出来上がったもののプロットが同じような流れになっているだろうか?
という点。

これがズレていると、伝えたいことが伝わらない。
細かなディティールの前に、まず全体。
ざっと読んでみて、最初に考えた起承転結と同じような印象を持ったら、大丈夫。
全く違う印象だったら、それは普通(笑)
なので、全体の流れに合うように、流れを変えていく。

ここで、全体を変えてはいけない。
なぜならば、全体を変えると、伝えたいことが変わってしまうから。

これは家を作るのをイメージするとわかりやすい。
大工に家を造ってもらったら、家が傾いてたとする。
その時に大工さんが、
傾いている家に合わせて設計図変更しときました!
とは言わないでしょ(笑)
てか、そんなこと言われたら普通の人はキレるでしょ(笑)
それと一緒で、全体は変えてはいけないんだ。

そんなわけで、今週はひたすら分量の調整と推敲。
全体が出来てないなら、全体を書く。
来週は校正で、ちょっとしたテクニックを教えるので、今週は細かな文章のミスは気にしなくて良い。
あと、ミステリについては、全体を変えずにミステリにする方法も一杯あるから、本当に気にしなくて大丈夫。
大切なのは、細かなディティールではなくて「伝えたいこと」だから。
その想いを書きあげること。

いやいや、なんかもうミステリ色が一切なくて、不安なんですけど・・・。
全然問題ない。
来週に、校正の前段階まで来ていたら、必殺技を教えるから。
気にせず書いて大丈夫。これ重要。
完成しないと、何もはじまらないからね。

もくもく小説会(第6週)

うまくいっていても、うまくいっていなくても、予定では最終週。
締切までは2週間。
まだまだあるようで、意外とない。
平日、仕事している人がほとんどだからね。
そして、創作物を完成させるというのが結構大変だということがわかると思う。

山田悠介先生とか、よくダメ的に取りあげられる事が多いけど、
それでもすごいのは、やはり完成させている点。
だから彼は本が出版できるんだ。
個人的に内容は好みではないけど、物を創るという点では非常に尊敬している。
すごいです、山田悠介先生は。

小説が未完成になる最大の要因

昔、テントで暮らしている人が、取材されていて、その中で自分が書いている小説を紹介していた。
30年書き続けている超大作なんだと、世界最高の作品だと楽しそうに語っていたよ。
で、賞には応募しないんですか?と聞いたところ、まだ完成してない応募していないとのこと。
30年書き続けて応募したことがない・・・。
ある意味、すごいね。
でも、たぶん彼の小説はずっと完成しないだろう。
そして、多くの人が彼と同じ。
適当で良いと言われても、完成させることができない。

それには、いろいろな理由があるけど、一番の理由はプライド。
物を創れば、誰かに評価される。
それが怖い。
私も、未だに怖い。
ダメという烙印を押されることもあるし、逆に良かったと言われることもある。
怖い。とても怖い。

で、気付いたことがある。
完成させるには、訓練が必要。
何度も何度もやらないと難しい。
だから多くの人がテントに住んでる彼と同じように、完成させることができないんだ。
自分が思った作品ができないから。
でも、それは当たり前のこと。
完成させたことが一度もないのに、いきなり100%にしようと思っているから。
これって、普通に無理でしょ。まあ、天才なら別だけど(笑)

だから全体を最初に書くのがとても大切。
完成させる。適当でも良いから完成させる。
だって、書き直したり、推敲するのは何度でもできるから。
でも、完成してなきゃできない。
小説を完成できない人の多くが、ここで失敗する。
なぜか第1章の3ページまでを何度も書き直す。
で、ギリギリになって残り97ページを書こうとする。
だから、書けない。だって残り97ページは未知の領域だから。
そして、いろいろな言い訳を考える。
人間だからね。誰しもプライドがあるのは当然だ。

私もプライドがある。むしろプライドが高い。エベレストより高い自信がある。
でも、そのプライドはあまり意味がない。
だから、極力意識して、プライドを捨てるようにしている。
まあ、なかなか難しいけど(笑)

そんなわけで、プライドが邪魔して物が完成できない話。
プライドを捨てれば、物は完成するよ。ほんとに。

文章は完成してから、いくらでも変更できるという素晴らしい特性がある。
だから、全体が完成してから何度も直せば良い。
俺も、書いていたときは結局最後の3日ぐらいで、8割方書き直した。
もっと直したいと思ったけど、5月9日の誕生日を締切にしていたから、手を止めた。
結局自己採点でも60点。
厳しいなと思ったけど、でも完成させた良かったと思っている。
他の人に見てもらったけど、まあ甘く付けて60点だねという評価。
でも見てもらって良かったとも思う。
出来上がらないと評価ってできないからね。

推敲2回目と校正

さて、最後の週である6週目は、推敲2回目と位置づけている。
今回は文章のちょっとしたテクニックと校正の方法を紹介。

1)文章のちょっとしたテクニック
ですます調とである調を統一する。
これは基本中の基本。
そして、「です」(または「ます」)が2回続かないようにする。
それだけで、かなり文章が違って見えるから興味深い。
文末だけ、ちゃちゃっと変えてみると良いよ。

2)校正
Wordの校正機能を使おう!
これが結構便利。
誤字脱字については、ざっと他の人に読んでもらって直すが一番かな。

次に、縦と横を変えて読み直す。
横で書いていたら、Wordなどの機能で縦にして読む。
これが結構良い感じ。

他にも一杯あるけど、時間的にも難しいし、本質的なところではないから、最後の仕上げぐらいに考えておくと良い。
ちょっとしたことだけど、クオリティが上がる。

まずは完成させてみよう。
すべてはそれから。
残り2週。

まずは、自分が作りたいものを作ろう。
ミステリになってなくても良いから、完成させよう。
もし、ミステリが出来たら応募してみよう。

そして、ミステリではなかったら、必殺技を使おう。
この必殺技は完成した時に。

最後に

かなり前に作成したものなので、小説を書きたいと思っている方の参考になれば幸いです。

この通りに進めても小説は書けない方もいます。書き方は人それぞれですので。ただ、このやり方で書き上げた方もいて、賞に応募している実績があるので、ある程度うまくいくのではないかなと思います。

ちなみに私が書いた小説は、「接続屋」というもので、Amazonで販売しています。いろいろと拙いところがありますが、完成できたときは、非常にうれしかったです。

少なくとも、出版社から出ている小説は、やはりすごいなと改めて感じました。また、xxの作品は、ダメだと思うことがほとんどなくなりました。どの作品も、ある一定のレベルは超えているからです。実際に書いてみると、それがよくわかります。

また、最後の最後に必殺技の話が出てきますが、これは書いてしまうと必殺技としての効果が無くなってしまうので、敢えて書いていません。

実際に行ったもくもく小説会でも必殺技を使うことはありませんでした。

どうしても、この必殺技について知りたい方がいらっしゃるのであれば、作品を完成後に、@kazsogaまでご連絡ください。